対談:ハイパーニットクリエイター力石咲さん

コドモに関わる仕事をしている人、コドモみたいな大人など、コドモゴコロをよく知るゲストを招いて、お話する対談コーナー。第一回目のゲストは、コドモにもオトナにも大人気のハイパーニットクリエイター力石咲(チカライシサキ)さんです。今回は、イベント「オトナモコドモニナレルカナイト」の時に行われた、公開生対談の様子をお伝えします。
HAKASE-SUN:それでは、オトナコドモラボの対談コーナー、記念すべき第一回目ゲストはハイパーニットクリエイターのリキイシ…あ、ごめんなさい。チカライシサキさんです。
力石咲:よく名前間違えられるんです。リキイシって読んじゃいますよね。
HAKASE-SUN:すみません…。力石さんはニットクリエイターということで、今日も全身ニットの衣装を着てきてくれていますが、これは何の衣装しょうか?
力石咲:今回は七夕パーティーということで、宇宙をイメージして、ニットの宇宙服を着てきました。
Coba-U:すごーい!首元にクッションもついてるし、枕になるね。いろんなワッペンがついてる。これは、きぼう?

特注で染色してもらっているという鮮やかなオレンジ。様々なワッペンが縫い付けてある。
力石咲:これ、きぼうじゃなくて「きほう」です(笑)
HAKASE-SUN:この衣装、3日で編んだらしいですよ。
Coba-U:えーーー!!3日で!?いつもこういうニットの衣装を着てるの?
力石咲:そうですね、イベントやワークショップの時はいつも着てます。
Coba-U:他にはどんな衣装があるんですか?
力石咲:先週大阪に行ってきたんですけど、大阪はタイガースファンが多いってことで、トラの衣装を着て行きました。予想以上に大人気でしたよ(笑)。今年の春に作ったタイガースーツっていうんですけど、プロモーションビデオもつくりました。
タイガースーツのプロモーションビデオ
Coba-U:すごい。爪までニットじゃん。
力石咲:ちなみにこれ、目が光るんですよ。
HAKASE-SUN:力石さんは、世界を編み込む野望があるんですよね。
力石咲:そう。世界中を訪れて、世界中のいろんなものをニットで編んで残して行きたいんです。夢はニットで世界制服すること(笑)。それで、「世界編み編み計画」っていう計画本もつくってあって、ここに未来の計画が詰まってます。まだ、書いてないページもあるんですけど…。

力石さんが手に持っているのが、スケッチブックに書かれた「世界編み編み計画」。

中の1ページはこんな感じ。
HAKASE-SUN:ちなみに今年の計画は?
力石咲:ここに書いてあるのは…子を産む ManGlobeを改良、オリンピック協会へパビリオン編みの資料提出…などですね。
※ManGlobe(マングローブ)とは、地球をモチーフにした力石咲さんの代表作。
HAKASE-SUN:それはもう実践してるんですか?
力石咲:ManGlobeは試作段階で腕編みや巨大かぎ針のほうがスムーズかつ楽しいってことになって、今は作る気ありません。オリンピックは東京ダメになっちゃったから持ち越しで!あ、何か大きなものをひとつ編むは実現しましたね!
Coba-U:ねえねえ。何今まで編んだもので一番大きいものって何?
力石咲:一番大きなものは…アトリエかな?実験的に、自分のアトリエの外壁を編んでみようと思って(笑)。ニットではなくビニールテープで編んだんですけど…
ニットアトリエ
Coba-U:こんなにはやく編めるんだ。
力石咲:腕編みで、ぎっちり編んでるわけではないので、3時間くらいで出来ました。
HAKASE-SUN:過去に編んだ作品の写真を用意してくれているみたいなので、見てみましょうか。

過去の作品の写真。ManGlobeとロックマンぼうし。
力石咲:左の地球儀みたいなものは、先ほど話に出てきたManGlobeという作品で、ニットでつくった地球。大陸ひとつひとつに目がついていて、人が近づくと瞬きをするんです。右はロックマンのぼうしですね。

オーストラリアでコアラの着ぐるみを着ている力石さん。
力石咲:これは、昨年J-WAVEのアーティスト支援企画に選出されて、オーストラリアで創作活動をしていたときの写真。着てるのは、コアラの着ぐるみです。

目がついたニットの桶。
Coba-U:何これー!こわっ。目がついてる…。
力石咲:ManGlobeとお揃いの目玉。道後温泉に行った時にね、ちょうど防水カメラを持ってたから、何かしなくちゃ!って、いてもたってもいられなくなっちゃったの。
Coba-U:普通に温泉入って、こんなのあったらびっくりするよね。他のお客さんとかいなかったの?
力石咲:お年寄りが多い所だったので、びっくりして転んだりしたら困ると思って。だから桶をくるんでパッと撮って逃げた(笑)。

池袋のカフェで行われた公開対談。
HAKASE-SUN:さて、ここでちょっと話題を変えて。今回は「オトナモコドモニナレルカナイト」なので、コドモにちなんだ質問をしたいと思います。まずは、「みなさんはどんなコドモでしたか?コドモのころの夢は何でしたか?」という質問なんだけど、Coba-Uちゃんはどう?
Coba-U:わたしは、コドモの頃はオトナでした(笑)。ちょっと大人びて冷めてるコドモでしたね。
HAKASE-SUN:夢は何だった?
Coba-U:夢は……救急車になりたかったの。コドモの頃に録音したカセットテープに残ってるんだけど、わたし「おとなになったら、きゅうきゅうしゃになりたいです。」って言ってた(笑)
HAKASE-SUN:力石さんはどんなコドモでしたか?
力石咲:わたしは、負けず嫌い、頑固、人と同じものやだ!なコドモでした。しかも3人兄弟の真ん中なのでほどよく自由人でした。
Coba-U:HAKASE-SUNは?
HAKASE-SUN:僕は、あまり面白くないコドモでしたよ。夢とかなかったんじゃないかな。あ……あった。バスの運転手だ。
Coba-U:普通だ!なんか、普通すぎて萌える(笑)

サプライズで「Coba-U菌」のぬいぐるみを編んできてくれた力石さん。Coba-Uと一緒にがぉのポーズ。
HAKASE-SUN:それじゃあ次の質問。1日だけコドモに戻れるとしたら何をしたい?「コドモのころあれをやっておけば」と、後悔していることは?
力石咲:普通にマジメな答えになっちゃいますけどもっと世界に出とけば(笑)。そうすれば英語もスラスラで、何カ国語も喋れたのに!
Coba-U:わたしは、全裸で外を走り回りたい!
HAKASE-SUN:え?
Coba-U:だって、裸で外走ったりするのって、大人がやるとつかまっちゃうでしょ?
HAKASE-SUN:そりゃそうだけど(笑)。それじゃあ、最後に、これから「オトナコドモラボ」でやってみたいことは?
Coba-U:みんなで一緒に遊べることがしたい。だるまさんが転んだとか、鬼ごっことか外でやりたいなー。
力石咲:クラブとかで、コアラやトラみたいな被りものいーーーっぱい作って、みんなで好きなもの被ってコスプレして、コアラナイト!みたいなのやりたい。
Photo by 中村愛
力石咲(チカライシサキ)
世界中を訪れたい。たくさんの人と出会い、たくさんの文化に触れ、散らばる遺跡を自分のものにしてみたい。そんな野望を胸に、地球儀型ロボットManGlobeと世界中をまわるハイパーニットクリエイター。ミッションはただひとつ。世界中を編むこと。編んで編まれて、自分の痕跡を残すのだ。毛糸一本で世界を自分のものにできるかもしれない。そんな確信も胸に今日も世界のどこかを編み編み中。
ハイパーニットクリエイター力石咲 オフィシャルサイト
2010年7月15日 Post by トミモトリエ







